もはや古典「エイリアン」がオススメ


「エイリアン:コヴェナント」が2017年の9月に公開されることになりました。今日の話は「エイリアン」です。小学生の時に映画館で見てトラウマになりつつも、私がずっと追いかけて来た異世界の怪物の話です。

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宇宙貨物船ノストロモ号は資源物資を運んで七人の乗組員とともに地球へ帰還する途中であった。そのさなか、ある惑星から知的生命体からのものと思われる信号を受信し、発信源の小惑星絵に降り立つ。そこで正体不明の地球外生命体に遭遇。乗組員の体内に寄生したエイリアンは成長し人よりも大きな姿になる。宇宙船内という密室で一人また一人とエイリアンの犠牲者が出る。最後に残された女性乗組員のリプリーはエイリアンから生き延びるために貨物船爆破を目論むが…。

 

1977年は「スター・ウォーズ」の興奮冷めやらぬ年。同じ年にはスピルバーグの「未知との遭遇」も大ヒットしていました。そこへ続くSF超大作として、おざなりに二匹目のドジョウを狙わなかったのが本作。ゴシック・ホラーのカタチをかりたSFホラー映画としてリドリー・スコット監督の独特の世界観で作り上げられたのが1979年製作の「エイリアン」です。「エイリアン」は本格的SFホラーの先駆けとなり、今や古典とも呼べる作品です。

 

監督のリドリー・スコットはもともとテレビの世界で働いていたましたが、CF業界に転身して成功を収めていたそうです。この映画の持つ雰囲気はイギリス人の彼のセンスとのCF業界で腕を振るった経験、映像センスが活かされたんでしょうね。何故、映画界に進出したのか調べてみたけどわかりません。きっとコマーシャルでやること遣り切ってしまったんでしょう。リドリー・スコットは40歳の時にイギリスで製作された「デュエリスト/決闘者」で映画で監督デビューしています。「デュエリスト/決闘者」を見たフォックス・ヨーロッパの社長が20世紀フォックスが持っていた「エイリアン」の企画を見つけ出しリドリー・スコットにアプローチしたのが、「エイリアン」の監督として決まったきっかけのようです。

 

「デュエリスト/決闘者」の共同プロデューサーが「2001年宇宙の旅(1968)」以外はSFに興味の無かったリドリー・スコットにSFコミック雑誌「メタル・ユルラン(ヘビーメタル)」をすすめ、そこでツボにハマったのがジャン(メビウス)ジローの作品だったんだそうな。「エイリアン」の劇中でノストロモ号の船員が着る宇宙服のデザインはジャン(メビウス)ジローなんだそうだ。こんなエピソード、本当に感動するよね。ジャン(メビウス)ジローのイメージは後にリドリー・スコットが監督する「ブレードランナー」にも引き継がれて行きます。

 

原案はダン・オバノンとロナルド・シャセットの2人です。シャセットと言うのは面白い人でフィリップ・K・ディックの短編作品「追憶売ります」の映画化権を「エイリアン」のアイディアが育まれていた頃に既に取得していて、1990年にバーホーベン監督、シュワちゃん主演で「トータル・リコール」のタイトルで映画化しています。フィリップ・K・ディックは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の作者ですね。これを原作として後年、リドリー・スコット監督により「ブレードランナー(1982)」が作られます。ダン・オバノンはジョン・カーペンターと組んで「ダーク・スター(1974)」を作った人です。この映画でダン・オバノンは出演もしています。ダン・オバノンはゾンビ・コメディの傑作「バタリアン(1985)」を監督し脚本も書いています。「エイリアン」の脚本のクレジットはダン・オバノンですがウォルター・ヒルも改稿に関わっています。「エイリアン」の製作会社がウォルター・ヒルの会社なんですね。

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エイリアンの造型および異世界の宇宙船やスペースジョッキーと呼ばれる異星人をH.R.ギーガーが担当して、エイリアンのギミックは「キングコング(1976)」や「E.T.(1982)」のカルロ・ランバルディが担当しました。H.R.ギーガーと言えばエイリアン、エイリアンと言えばギーガーというほどに彼の存在がこの映画にもたらした功績は大きいのです。その彼も映画に関わる上では上層部の無理解などに苦しめられ一度は「エイリアン」の制作から離れさせられます。その結果、現場は混乱し結局はギーガー抜きのエイリアンは成り立たないと、再び現場に呼び戻されたそうです。

 

音楽は私も大好きなジェリー・ゴールドスミス…でも、リドリー・スコットと揉めてしまったんですよね。なんだか残念です。

 

「スター・ウォーズ」があったから、「未知との遭遇」があったから、「2001年:宇宙の旅」があったから、ジョン・カーペンターがいて「ダーク・スター」があったから、オバノンがいたから、ウォルター・ヒルがいたから、アレハンドロ・ホドロフスキーが「DUNE」の企画をしたからオバノンとギーガーが繋がった。色んな映画人の繋がりで、この映画がうまれた。本当に奇跡としか言えない時代背景です。こうしてみると出て来る名前のすべてが私の大好物なわけで、それだけで「エイリアン」がいかに驚異に満ちた映画だったのかと思うのです。

 

 

未見の人は是非!

 

 

ごらんいただきありがとうございました。

 

 

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