「ウエスト・ワールド」は(Westworld)は、1973年のアメリカのSF映画。マイケル・クライトンが初めて監督をして、脚本も手がけている。マイケル・クライトンは後に「ジュラシック・パーク」を書いた人ですね。
マイケル・クライトンは、この「ウエスト・ワールド」だけでも天才だと思えるのに「アンドロメダ病原体」を書いて(ロバート・ワイズ監督で1971年に映画化されている)いるすごい方。「ER緊急救命室」の脚本なども書いていらっしゃる。うーん、本当に天才。どれも話が面白い。
「ウエスト・ワールド」に話を戻しましょう。「ウエスト・ワールド」は近未来のテーマパークを描いた作品です。そこはアメリカの西部開拓時代をリアルに再現し、人間そっくりのロボットのガンマンと決闘したり、女性型のロボットと恋におちたり出来るテーマパーク。そこへお客さんとして来た主人公が体験するロボットの反乱という予想外の恐怖を描いています。ロボットの反乱って、色んな映画で描かれているけれど1973年の映画だから、当時としては斬新だったと思います。
余談ですが、コンピュータの反乱を描く1970年の映画「地球爆破作戦」と言う映画もありました。こちらは箱形のコンピュータがうんぬんかんぬん…と言う映画です。私みたいにクラシックな映画が好きな人間にはたまりません。
今、この「ウエスト・ワールド」を見ると色んな意味で古いなぁと感じるのは当然なんだけど、子供の頃に見た時はそれはもう怖くて怖くて、ギロリーン♪と音がなるとユル・ブリンナー扮するガンマンが搭乗するわけです。ユル・ブリンナーは「荒野の七人」と同じ黒い帽子と黒いシャツで登場します。うーん、無表情でものすごくカッコいい。そしてこわい。比較的単調な展開にもかかわらずギロリーン♪と音がすると、おお来るぞ〜って思ってしまうのです。
当時の映画に共通していることで、昨今の映画のように派手な展開も視覚効果もありませんが、淡々とした演出が本当に効いている映画です。
ロボットやコンピュータの反乱を描いた作品には「2001年:宇宙の旅」「ターミネーター」「マトリックス」などがありますね。どれも傑作揃いです。この辺の映画群は昨今言われているシンギュラリティのことをつらつら考えながら観ると興味深いと思います。
個人的には「だからアシモフがロボット工学の三原則を唱えたんじゃないか」と思うのですが、ロボット工学の三原則が現実に活かされているという話はあまり聞きませんね。
「ウエスト・ワールド」は2016年にアメリカでテレビシリーズにもなりましたが、その元となる映画「ウエスト・ワールド」は古いもの好きの人には是非おすすめします。
ご覧いただきありがとうございました。
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