ローグ・ワンがマニア泣かせの理由

 

 

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ファンとして嬉しい限りです。

ギャレス・エドワーズ監督を始め、スタッフ、キャストに最高の感謝を贈りたい。そんな作品です。

その『ローグ・ワン』と旧3部作の共通点は多々あってそれを上の動画としてザッキー・レイモス・テイラーさんがわかりやすく作ってくれました。ファンとしては涙がこみあげる動画だなと思い紹介したいと思います。ネタバレありなのでご注意をお願いします。

それでは、動画をどうぞごらんください。

Rogue One & Star Wars: The Original Trilogy – Shot Comparison from Zackery Ramos-Taylor on Vimeo.

 

『ローグ・ワン / スターウォーズ・ストーリー』を見て、やっぱり自分は『スター・ウォーズ』シリーズが大好きなんだと思い、『ローグ・ワン / スターウォーズ・ストーリー』にこめられた数々のシーンの作り込みこそが感動の作品に繋がったのだと感じています。

『ローグ・ワン / スターウォーズ・ストーリー』ではセットや衣装はもちろんのこと、帝国軍のシャトルが画面内にどういう角度で侵入するかなど細かい既視感を繰り返します。

それがローグ・ワンがスター・ウォーズファンに高揚感を与える理由の一つだと思います。

もちろん旧3部作でおなじみのメカ、Xウィング、Yウィング、AT-AT、AT-ST、スターデストロイヤーや反乱軍の戦艦などの活躍も画面を彩る大きな魅力です。

旧3部作では模型を作り、AT-ATなどはモデル・アニメーションを使って撮影していました。Xウィングなどの戦闘機ももちろん模型でした。

これらは旧3部作の特別篇で部分的にCGに置き換えられました。しかし『ローグ・ワン』では宇宙空間と地上戦もからめた壮大な戦闘がCGで描かれています。

ただ、壮大な戦闘を描くのではなく各シーンの画面構成や構図も見事です。もちろん宇宙空間での戦闘にこんなアイディアがあったのかというような新鮮なシーンもあります。ハンマーヘッド・コルベットが活躍するシーンは思わず膝を叩きたくなるほどでした。

『ローグ・ワン』は現代の映像技術で旧3部作のそれも一番旧い『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前に繋がる物語としてスター・ウォーズの世界観を再現してしまったのです。

新3部作では感じえなかった、また『フォースの覚醒』でもなしえなかった、数十年単位の時間の経過ではない、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のオープニングに直結する物語と映像を監督は届けてくれたのです。『ローグワン / スターウォーズ・ストーリー』は、いわば『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に一番近い双子のような映画なのです。

 

 

まずは…

むかしむかし…ですね。『ローグ・ワン』の方が若干トーンを抑えているように感じます。

 

タイトルですね。”ROGUE ONE”とシンプルなタイトルです。一方の旧3部作、ここでは『新たなる希望』ですがタイトルロゴとして既に完成されています。このロゴは40年変わらず…一体誰が考えたのか気になるようなタイトルデザインです。

 

『ローグ・ワン』では反乱軍のシャトルの軌跡から既に既視感がわき起こります。右の画像は『ジェダイの帰還』のもの。

 

このシーンもセットも本当に好きです。右の『新たなる希望』のカットでも古さを感じさせないですよね。デス・スター攻撃作戦の様子を見守ったレイアと同じ場所に立つジン・アーソの運命を感じずにはいられません。セットやビジュアルの新鮮さが40年経つとは思えないのが旧3部作のすごいところでしょう。個人的にはプリクエル・トリロジーを否定することは全くないですが、旧3部作はやはり格別です。

 

反乱軍のモン・モスマです。静止画で見ると少し印象は違って見えるのですが映画をみて脳内記憶をたどると同じ人にしか見えないんですよね。この人の存在が『ローグ・ワン』と『新たなる希望』を強く結んだ感じがします。モン・モスマは『ジェダイの帰還』が初出ですが『ローグ・ワン』での立ち位置により旧3部作をグッと引き締めたなと感じます。

 

スター・ウォーズのすごいところはこういう画面を見た時に強く思います。右の画像は『新たなる希望』ヤヴィンの秘密基地のスキャナー担当のカット。左が『ローグ・ワン』です。右の画像も決して古くさくないですよね。『新たなる希望』の特別篇の時に色味を再調整しているとは思いますがさりげなく美しいカットです。

 

この方たちの名前までは知らなかったのですが…Wookieepediaによるとドクター・コーネリアス・エヴァザン(左画像の左の人物)とポンダ・バーバ(左画像の右のエイリアン)と言うことです。ただ姿は印象的なのですぐに解りますね。『新たなる希望』でのカンティーナの酒場でルークに絡んだあいつです。『ローグ・ワン』ではジェダの聖都のシーンでジン・アーソに絡んでいます。なるほど設定上でもジェダから一足はやく他の星(たぶんタトゥイーン)に脱出していたようです。なので『新たなる希望』に出て来るんですね。

 

AT-STを中央に配置しての画面構成は完全に意図していますね。それが絵になるのがスター・ウォーズのメカの良いところだと思います。『帝国の逆襲』でサイドショットでデビューしたAT-STですが、やはりこの角度からの歩行シーンは最高に決まります。

 

右は『ローグ・ワン』のゲイレン・アーソのホログラム。右は『新たなる希望』のレイアです。こういうシーンを見ると40年前の映像技術ってすごいんだなと感心しますね。それを追従するように表現する『ローグ・ワン』が大好きです。

 

デス・スターのスーパーレーザー発射の操作パネルですね。ほとんど同じ画角で演出されています。左『ローグ・ワン』、右は『新たなる希望』から。

 

左『ローグ・ワン』のダース・ベイダー登場シーン。右は『新たなる希望』の登場シーンですね。共にスモークによる演出に黒がコントラストになるような演出です。

 

ヤヴィンの反乱軍基地からXウィングの出撃シーンです。こういう画面を見て思うのはとうじょうするメカのデザインの廃れなさですね。40年ちかく前のデザインを今でも同様に扱えるというのは現実世界では稀なことではないでしょうか。どう考えてもプリクエル・トリロジーのメカよりも洗練されていると思うんですよね。

 

本当にすごいですね。このセットの再現性。スター・ウォーズは資料も豊富なので図面もきっちり残っているのでしょうね。図面を集めた豪華な本も存在します。同じモン・カラマリでも喉の部分の色が違うのは少し人種?が違うのでしょうか…。左『ローグ・ワン』、右は『ジェダイの帰還』です。

 

右は『ジェダイの帰還』モン・カラマリのアクバー提督です。左は暗いですが『ローグ・ワン』のラダス提督。この構図に至るまでの再現性はものすごいです。これはやっぱり動画で見ないとなりませんね。

 

レッド・リーダーの顔(左がローグ・ワンの画像)を始めとする反乱軍のパイロット達はCGで作られたとのこと。どうりで見た顔がたくさんいるなぁと思いました。ヘルメットのアゴあてからペインティングのディティールの細かさまで完璧です。スカリフ上空での戦闘で生き残ったパイロットが『新たなる希望』で、デス・スター総攻撃に参戦することになるんですね。

 

グランド・モフ・ターキンはCGで復活。セットの背景も見事です。『ローグ・ワン』は全体的にトーンが落ち着いていると言うかシャドーが強い部分もあるので左側の『ローグ・ワン』の画像の方が暗く感じますね。

 

XウィングとTIEファイター他戦闘機によるドッグファイトも満載です。追いつ追われつの緊迫の連続もパワーアップ、『ローグ・ワン』ではスカリフの海上でもドッグファイトが展開されます。

 

こんなシーンにも共通点があったとは…。右は『ジェダイの帰還』でのルークによるダース・ベイダーの救出シーンです。左は『ローグ・ワン』ジン・アーソがキャシアン・アンドーに肩を貸して海岸線を逃げ延びようとするシーンです。ルーク達の結末とジン・アーソ達の結末はまったく違う者ですが共にファンにはずっしりと来るシーンだと思います。

 

左『ローグ・ワン』いよいよ緊迫の最後の逃亡シーン!そしてそれを引き受ける40年前の右画像『新たなる希望』のオープニングシーンです。衣装もセットもぬかりありません。

 

左が『ローグ・ワン』のラスト・カット。感動的です。ここでのセリフは人生に通じるものがあるのではないでしょうか?そして右がリアルレイア姫です。

 

私のような古いファンは旧知の友と再開したような既視感の連続に、そしてそのストーリーにこめられた「希望」への想いに、そして映像技術の進歩に、ただの映画とは思えないほどの感動を抱くのでした。

 

さいごまでご覧いただき有り難うございました。

 

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